“正社員じゃない私”でも、ちゃんと母親してる。夜泣きと罪悪感のはざまで感じたこと【ワンオペ体験談】
最近、3歳のお兄ちゃんの寝顔を見ながら、ふと考えることがある。
「私はちゃんと頑張れてるのかな」って。
私はずっと正社員として働いたことがない。
出産前もパートや短期の仕事ばかりで、いまは家で子どもを見ている。
仕事がないから、保育園にも預けられない。
だから、日中も夜もずっと一緒。
嬉しいけど、時々、心が少しだけ疲れる。
この記事では、そんな「社会的に見えにくい場所で育児をしているお母さん」として感じてきたこと、夜泣きと向き合ってきた日々、そして少しずつ気持ちが楽になっていった経緯を書いています。同じような場所にいる誰かに届いたら嬉しいです。
夜泣きのたびに、夫を起こさないように息をひそめる
夫は高所作業の仕事をしている。
毎日、足場や脚立の上で危険な作業をしているから、
夜中に子どもが泣いても「起こしたら明日、事故につながるかもしれない」と思って、
一人で抱っこして、あやして、泣き止むまでずっと歩き回る。
その繰り返しが、半年以上続いた。
子どもを抱きながら、心のどこかで「私も誰かに抱っこしてほしい」と思う夜もあった。
誰かに「大変だったね」と言ってほしかった。
でも朝になると、何事もなかったように笑顔で「いってらっしゃい」って言う。
それが私にできる精一杯の支え方だったから。
ワンオペの夜泣き対応は、体力的につらいだけじゃない。
「誰にも気づかれない」「誰とも共有できない」という孤独感が、じわじわと心を削っていく。
あの感覚は、経験した人にしかわからないと思う。
働いてない=頑張ってない、じゃない
社会の中では、「仕事してない」と言うだけで”何もしていない人”みたいに見られることがある。
保育園の入園申請でも、就労していないと優先度が下がる。
児童手当や給付金の手続きでも、「収入がない=ラク」みたいな扱いをされることがある。
でも、実際には違う。
夜中に起きて、泣いている子を抱いて、朝ごはんを作って、洗濯して、買い物して、また夜泣きに対応して。
一日中、誰かの命と生活を守り続けている。
それを「仕事」と呼ばずに、なんて呼べばいいんだろう。
「育児は仕事じゃない」と言う人もいる。
でも私は、育児は間違いなく仕事だと思っている。
休憩がなく、残業代もなく、評価もされない。それでも誰かがやらなければならない、社会で最も重要な仕事のひとつだと。
保育園に預けられなくても、働き口がなくても、それでも私は毎日”働いている”。
子どもの笑顔と安全を守ることが、いまの私の仕事だから。
「できないこと」を数えるより、「できていること」を見てほしい
専業主婦で在宅育児をしていると、社会との接点が少なくなる分、自分を客観的に評価する機会もなくなる。
比べる相手は、SNSの「充実したワーママ」か、テレビの「完璧なお母さん」ばかり。
そうすると自然と、できていないことばかりが目についてしまう。
「保育園に預けてあげられない」
「夜泣きを早く治してあげられない」
「夫を頼れなくて一人でやっているだけ」
でも、立ち止まって考えてほしい。
今日、子どもはごはんを食べた。
今日、子どもは誰かに抱っこされた。
今日、子どもはおやすみなさいを言った。
それは全部、あなたがそこにいたから。
「できていること」を数えるのは難しい。
でも、子どもが笑っている事実が、今日も頑張れた証拠だと私は思っている。
ワンオペ育児の孤独を少しだけ軽くした、3つの考え方
夜泣き対応をひとりで続けていた頃、少しずつ気持ちが楽になっていったのは、考え方を変えたからだった。特別なサポートを受けたわけでも、環境が変わったわけでもない。ただ、自分の中の「当たり前」を少しだけ書き換えた。
① 「完璧にしなきゃ」をやめた
夜泣きをゼロにしなくていい。
ごはんが手抜きでもいい。
寝かしつけに1時間かかってもいい。
「完璧な育児」なんてどこにも存在しない、と気づいてから、毎晩の失敗感がなくなった。
② 「今日一日」だけを見るようにした
「この夜泣き、いつまで続くんだろう」と先を考えると、絶望的な気持ちになる。
だから意識的に、「今夜だけ乗り越えればいい」と視野を狭めた。
先のことは明日の自分が考えればいい。今夜の私は、今夜のことだけやればいい。
③ 「孤独」と「孤立」は違うと知った
一人で育児をしていても、同じ夜を過ごしているお母さんは全国にたくさんいる。
物理的には一人でも、精神的には一人じゃない、ということを知るだけで、少し気が楽になった。
ブログやSNSで同じ境遇の人を見つけたとき、「一人じゃなかった」とほっとした経験がある。
夜泣きがつらいとき、私がやっていた小さなこと
正解の育児なんてないけれど、夜泣き対応の中で「これがあると少し楽」と感じたことをまとめておく。
- 泣き声に慣れるまで、片耳だけイヤホンをする:音楽やラジオを流すことで、パニックになりにくくなる。片耳は赤ちゃんの様子を聞けるようにしておく
- 「あと5分で終わる」と自分に言い聞かせる:根拠はないけれど、「もうすぐ終わる」という声かけを自分にすることで、気持ちが落ち着きやすくなる
- 明け方に近くなったら「もう夜は終わる」と思う:夜中の2時や3時が一番つらい。でも4時を過ぎれば夜明けが来る。その事実に何度も救われた
- 昼間に15分だけ横になる:家事を後回しにしてでも、子どもが昼寝したタイミングに一緒に横になる。完全に眠れなくても、体を水平にするだけで違う
- 「今夜は無理」と認める:泣き止まない夜は、抱っこしながら自分も泣いていいと決めた。頑張りすぎないことが、長く続けるコツだと知ったから
同じように頑張るお母さんへ
正社員じゃなくてもいい。
保育園に預けられなくてもいい。
完璧じゃなくてもいい。
夜泣きのたびに泣いてもいい。
それでも、あなたはちゃんと「お母さん」をしている。
夜の静けさの中で、泣きながら抱っこしていたあの時間は、誰にも見えない場所での話だけれど、確かにそこにあった。子どもの体の温かさも、寝た瞬間の安堵感も、全部本物だった。
それはきっと、いつか「愛しい記憶」に変わる。
今はその瞬間を、ゆっくり抱きしめながら過ごしてほしい。

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