初めての育児に奮闘する日々。生後5ヶ月を迎える息子と、私たち家族の軌跡
腕の中で穏やかな寝息を立てる我が子の顔を見つめていると、ふと時間が止まったかのような不思議な感覚に包まれます。もうすぐ生後5ヶ月。ぷくぷくと丸みを帯びてきた頬や、少しずつしっかりしてきた重みを腕に感じながら、ここまでの日々を振り返らずにはいられません。
思い返せば、初めは本当に分からないことばかりでした。「赤ちゃんは泣くのが仕事」と頭では分かっていても、いざ自分の目の前で小さな命が声を上げて泣いていると、どうしていいか分からず戸惑うことの連続。不安で胸がいっぱいになり、一緒になって泣きそうになった日もありました。それでも、今日この瞬間、息子がこんなにも元気にすくすくと育ってくれているのは、間違いなく周りのみんなの温かい助けがあったからこそだと、心から感じています。
「3時間おきの授乳」という言葉の、本当の過酷さ
出産前、育児書などで「新生児の授乳は昼夜を問わず3時間おき」という言葉を何度も目にしていました。その時は「3時間ごとに起きればいいんだな」と、どこか簡単な計算のように捉えていたのです。しかし、実際に育児が始まって直面した現実は、想像をはるかに超えるものでした。
この「3時間」というのは、前の授乳が「終わった時間」からではなく、「飲み始めた時間」からカウントされるという事実。これが、当時の私を肉体的にも精神的にも追い詰めていきました。
まだ飲むのが上手ではない小さな口に一生懸命おっぱいを含ませ、時間をかけて授乳を終える。その後は、吐き戻しを防ぐために背中を優しく叩いてゲップを出させ、汚れたおむつを新しいものに替える。これだけでも、あっという間に時間が過ぎていきます。そして、一番の難関が「寝かしつけ」でした。
お腹がいっぱいになって、おむつも綺麗になれば、すんなり寝てくれるものだと思っていました。でも、現実はそう甘くありません。どれだけ飲ませても、目が冴えてしまって全く寝てくれない夜が何度もありました。私自身、まぶたが重く、立っているのもやっとのほどの極限の眠気の中で、泣き続ける我が子を胸に抱き、ただひたすら暗い部屋の中を歩き回る。座ると泣いてしまうため、足の裏に伝わる冷たい床の感触だけを感じながら、あてもなく揺れ続けるしかありませんでした。
そうして何十分も歩き回り、ようやく腕の中で力が抜け、深い眠りについてくれた時の安堵感。そっと、本当にそっと布団に下ろし、「これでやっと私も寝られる」と時計を見上げた時の絶望感は、今でも忘れられません。次の授乳の時間まで、残された睡眠時間はあと1時間しかない。そんな日が毎日のように続き、心が折れそうになることもありました。
母の温かい手と、心に染み渡ったご飯
そんな限界ギリギリの毎日を乗り越えられたのは、里帰り出産で身を寄せていた実家の存在、何より母のサポートがあったからです。
出産直後の交通事故に遭ったかのようなボロボロの体で、昼夜逆転の生活を送る私を、母は静かに、けれど力強く支えてくれました。私が授乳で疲れ果てている間、台所からは包丁の音や出汁の良い香りが漂ってきました。ふらふらになってリビングへ行くと、そこには温かくて栄養満点のご飯が用意されている。自分で自分の食事を作る気力すら残っていなかったあの時、母が作ってくれたご飯の温かさは、胃袋だけでなく心まで満たしてくれました。
そして何より救われたのは、私がどうしても眠れずに限界を迎えていた時のことです。授乳だけを終えた後、母が「あとは見ておくから、しっかり寝なさい」と息子を抱き取ってくれたことが何度もありました。母の胸に抱かれ、熟練のリズムでトントンされると、あんなに泣いていた息子も不思議と落ち着きを取り戻していきます。その間に、私は泥のように深く眠ることができました。あの時、母が寝かしつけを代わってくれて、まとまった睡眠をとらせてくれたおかげで、私はまた「お母さん」として立ち上がる気力を取り戻すことができたのです。言葉では言い表せないほどの感謝で胸がいっぱいです。
昼と夜の区別がついてきた、生後5ヶ月の今
あの過酷な新生児期をくぐり抜け、生後5ヶ月を目前にした今、生活のリズムは驚くほど変わってきました。
日中の授乳は3、4時間おきというペースで落ち着き、少しずつ先の予定が立てられるようになってきました。そして何よりも劇的な変化は、夜の睡眠です。あんなに1時間おき、2時間おきに目を覚ましていた息子が、今では夜になるとしっかりと眠りについてくれるようになりました。長い時では5時間くらい続けて寝てくれることもあります。
初めて5時間ぶっ通しで寝てくれた朝、私は逆に不安になって跳ね起き、慌てて息子の鼻元に手を当てて息をしているか確認してしまったほどです。今では、息子は「昼は起きて遊ぶ時間、夜は静かに眠る時間」という区別がしっかりとついているようです。本当に親孝行な良い子に育ってくれていて、そのリズムにどれほど助けられているか分かりません。
夜の戦い「ギャン泣き」と、夫婦の連携プレー
しかし、育児の悩みがすべて消え去ったわけではありません。最近の私たちの最大のミッションは、夜寝る前に訪れる謎の「ギャン泣き」です。
おっぱいも飲んだ、おむつも替えた、部屋の温度も快適。それなのに、いざ寝る直前になると、何がそんなに嫌なのか、顔を真っ赤にして全力で泣き叫ぶことがあるのです。背中を反らせ、涙をこぼして泣きじゃくる姿を見ると、かわいそうに思うと同時に、一日の疲れも相まって思わず「はぁ……」と手元の暗闇に深いため息がこぼれてしまいます。今日もまたこの時間がやってきたか、と途方に暮れる瞬間です。
けれど、今は私一人ではありません。夫という心強いチームメイトがいます。泣き止まない時は、夫と交代で抱っこをして、お互いの体力と精神力を削りすぎないように連携しています。
このギャン泣きタイムには、ちょっとした法則があります。横抱きの姿勢のままだと、何かを拒否するように泣き叫んで絶対に泣き止んでくれません。そこで、一旦体を起こして「縦抱き」に切り替えます。胸にぴったりと密着させ、背中を一定のリズムでトントンしながら部屋を歩き回る。すると、少しずつ怒りが収まり、呼吸が落ち着いてくるのが分かります。
すっかり落ち着いたな、というタイミングを見計らって、再びそっと横抱きに戻して寝かしつけの姿勢に入る。もしここでまた泣き出したら、即座に縦抱きに戻す。これを何度も何度も繰り返しながら、少しずつ眠りの世界へと誘導していくのです。
そして、私たち夫婦が行き着いた最終兵器が「スクワット」です。腕で抱っこしたまま、膝を曲げてゆっくりと沈み込み、また立ち上がる。この上下の揺れが、どうやらお腹の中にいた時の感覚に似ているのか、息子はとても安心するようです。太も目の筋肉が悲鳴を上げそうになりますが、スクワットをすると本当によく寝てくれるので、毎晩夫婦で必死に膝を曲げ伸ばししています。
家族みんなで、少しずつ成長していく喜び
母親になって、もうすぐ5ヶ月。毎日のように直面する小さなトラブルや、思い通りにいかないスケジュール。自分の時間なんて全くなく、常に手探りで、全てのことが初めての連続です。明日はどうなるのだろう、私のやり方はこれで合っているのだろうかと、不安な気持ちが完全に消えることはありません。
それでも、昨日までできなかったことができるようになったり、私の顔を見てふにゃっと笑ってくれたり、一生懸命におもちゃに手を伸ばす姿を見たりするたびに、心の底から嬉しさが込み上げてきます。その小さな成長の一つひとつが、信じられないほど愛おしく、涙が出るほど感動するのです。大変な思いをして抱っこして歩き回った夜も、ため息をついた夜も、この笑顔ひとつで全て報われてしまうから不思議です。
息子が毎日新しい世界に出会い成長しているように、私たち夫婦もまた、親として毎日少しずつ育ててもらっているのだと感じます。時には悩み、時には夫婦でスクワットをして励まし合いながら、これからも家族みんなで一緒に、一歩ずつ成長していきたいです。

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